ACMARに参加したメモ的な何か

はじめに

ドイツのヴァレンダー(コブレンツの隣町)にあるWHUで毎年3月に開かれるAnnual Conference of Management Accounting Research(ACMAR)に参加しました。インスブルックでお世話になってるFerdiとMarek(博士課程の院生:といってもこちらでは講義も持ってます)とこの春にストックホルムに異動してしまったLukasが報告するというので応援も兼ねていきました。自分としては報告もなしで参加したのでせめてブログに記事を書いておくことにしました。

インスブルックからコブレンツへの電車の旅

インスブルックからコブレンツへは電車で行きました。7時間ほどかけて。

コブレンツはドイツ最古とも言われる街で観光するのも楽しみではあったんですが、何しろ遠い。3回も乗り換えがあるし、ドイツ語のアナウンスはわからないし、家族も連れていったのでホームの移動も大変でした。けれど電車の旅はなかなか良くて、田園風景と古い都市の街並みと工業地帯が交互に現れて景色も楽しいし、何より山があるところにはだいたい砦跡があって、うわーここは攻めにくそうだなあとか妄想も捗ります。

コブレンツの景色はこんなの。

アバウトに学会の紹介

さて、学会ですが、参加人数がだいたい100人〜200人とかそのぐらいのいいサイズです。二日間に渡って開催されて3会場に分かれてのセッションと招聘講演があります。セッションも3パターンあって、ディスカッサント付き方式、報告と質疑応答方式、ラウンドテーブルというのがあります。ディスカッサント付きのは報告の後に、あらかじめ決められた研究者が論文についてコメントします。報告と質疑応答方式は報告の後にフロアから質疑応答があるものです。ラウンドテーブルは少人数で論文についてかなり踏み込んだ議論をしていくということです(ラウンドテーブルには参加してないので詳細は不明)。どうも投稿された論文の完成度によって割り振られるようです。ドイツの人が中心ですが、報告や議論は英語オンリーです。

写真はオープニングトークの様子です。

人数が少ないけれど、有名な先生方も多く参加されるのでいいコメントや議論が期待できて素敵な学会です。初期の英語論文を報告する場としてもいいと思います。日本からは毎年3人程度参加者がいるようです。来年は報告しにいこうと思います。

後、懇親会がワインの貯蔵蔵みたいなデザインの食堂で行われるんですが、白ワインがかなり美味しいです。コブレンツ周辺はワインの名所みたいですね。

論文の読み方に役立つtipsを得た話

で、個人的にすごく良かったのが、Marc Wouters先生によるディスカッサント報告のフォーマットです。これは人の論文にコメントするときも、論文を読むときにも大変有用なので共有したいと思います。下記の4点です。

  1. understanding of this paper
    この論文をどう理解したかを最初にまとめます。ここは議論する前に、著者およびフロアとの理解の共有ですね。
  2. what I like
    この論文のどこが好きかを紹介します。ケースが面白いとか理論の使い方がいいとか色々ありますが、好きなところっていうのがいいですよね。
  3. Suggestion
    この論文をさらに良くするためには自分だったらどうするかということを提案します。ケースの叙述部分とか追加的な理論の紹介とかです。
  4. some detailed point
    その他の細かい点です。用語が不明確だったり、引用文献が抜けてたりそういう細かな気になった点について触れます。

何がいいって、研究者としての自分視点なところがいいなと思いました。批判的に読むというと穴ばかり探してしまいそうですが、そうではなくその論文をどう理解して、どこが好きかを語るっていうのは自分の知識の量や視野の広さといった器が如実に出ますし、何より自分の好みがわかります。その上、強みである部分から入るので研究の発展につながるコメントが出やすいというのもあります。

またディスカッサントにならずとも自分で先行研究を見るときにも使えそうです。特に新しい分野とかに踏み出すとき。最初はきっとうまく2,が出てこないと思いますが、1をやっていけば自然とその分野における2ができるようになると思います。

どんな〆ですか

そんなわけで来年は発表しに行くということと、Wouters先生方式を取り入れて今やってる研究の先行研究を整理していこうと心を新たにするのでした。ってこれ、どんな〆ですか。

追記:次回は2019年3月7日-8日です。

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